鈴鹿川データ


○鈴鹿川本流、及び主要支流のデータ
河川名 鈴鹿川本流 加太川 安楽川 内部川
流域面積 (ku) A 131.75 45.05 94.0 52.2 323.0
流路延長 (km) L 38 13.5 17.7 21.6  
水源標高 ( m) H 800 766 955 1,157  
      ※ 出典  「鈴鹿川砂防工事誌(建設省三重工事事務所編)」より


○鈴鹿川(水系)概況 
 @ 主な本支流、流路、流域
 鈴鹿川は三重県北部に位置し、三重、滋賀両県境をなす鈴鹿山脈南端の鈴鹿峠付近に源を発して東流し、加太川、安楽川、御幣川、内部川などの支流を集め、四日市市南部で伊勢湾に注ぐ一級河川である。
 流域とする市町村は、関町、亀山市、鈴鹿市、四日市市、楠町であり、延長約38km、流域面積323平方km。
 (厳密には、現在の伊賀町一ツ家も鈴鹿川流域に含まれる。一ツ家は元々鈴鹿郡であったが、昭和31年に伊賀町に編入)
 
 A水系の地質、地勢、河床状況
 水系の地質は、山岳部においては花崗岩秩父古生層より成り、平野部は洪積世第三紀層及び沖積層となっている。
 現在は、水系を通し、「砂川」の様相を示し、河床の低い鈴鹿川であるが、つい1960年頃までは変化に富んだ多様な顔を持つ川であった。
 
 本流、支流とも水源が極めて浅く、地勢急峻であり、大雨の場合、急流化しやすく、「暴れ川」として恐れられてきた。
 本流においては亀山橋より上流部、安楽川・御幣川、内部川などでは巨石を含み非常に石が多い河川環境を形作り、「石の川」とも呼べる状況の川となっていた。一方、中下流では現在と同様、花崗岩の風化した砂れきが主体となった「砂川」てあった。
 こうした石や砂礫の堆積により、川床が周囲の平地より高い「天井川」であったとともに、表流水の地下への浸透性が大きく、別名「ザル川」と形容されるほどで、渇水期には表流水が絶えてしまうことがある。
 このことは一方で、豊富な伏流水が周囲に豊かな「生水(しょうず)」、「出水(ですい、又はでみず)」と呼ばれる湧水環境を形成していた。(こうした湧水は、河床低下、沿川開発、表流水や浅層水の取水増等により、この数十年で湧水地並びに湧水量とも大幅に減少している。)
 また、主な川のない高台となった流域北西部では、水源の確保のため山の斜面等に縦坑を伴いつつ、穴を掘り進め地下水脈から直接取水・導水する「マンボ」と呼ばれる水路が数多く掘られ、灌漑用水としてその水を利用してきた。

 B流域の 状況
 各支流の上流部は、石水渓、小岐須渓谷、宮妻峡など鈴鹿山系を刻む渓谷美に富むとともに、中下流域は伊勢湾に向い開けた伊勢平野の一部を形成している。中流域には丘陵台地、段丘が広がっており、茶、花木の産地であるとともに、川沿いには広大な水田地帯が広がっている。

 Cその他
 谷が深くなく水源が浅いことや鈴鹿川の刻んだ谷が大阪や京都・奈良と東海、東日本を東西につなぐ動脈に位置し、道沿いに一定の人口があったこと等から、水系にはこれといったダムは作られていない。わずかに小さな支流に農業かんがい用のダムがある程度の状況である。

 ※うお座による鈴鹿川流域調査結果をもとに、 「日本大百科全書」及び「鈴鹿川砂防工事誌(建設省三重工事事務所編)」を参考として記述



 
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